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プロフィール

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演奏家、タグ一覧
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ギーゼキング/ワーナー・クラシックス録音全集

 すでに作曲家主要楽曲全集が散発的に復活しているギーゼキングのワーナー録音全集。プフィッツナーの協奏曲などは含まれない模様。全部でCD48枚分ということで、「そんなにあるんだ・・」という感想でした。商品詳細ページの曲目情報よく見るとSTEREOの表記があって驚くのだが、同時に以下のような注意書きもある。※速報版の情報のため、上記の録音日・場所などに不備な部分がございます。製品版では正しく修正・変更される予定... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-153.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/158.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> すでに作曲家主要楽曲全集が散発的に復活しているギーゼキングのワーナー録音全集。プフィッツナーの協奏曲などは含まれない模様。全部でCD48枚分ということで、「そんなにあるんだ・・」という感想でした。商品詳細ページの曲目情報よく見るとSTEREOの表記があって驚くのだが、同時に以下のような注意書きもある。<br/><br/><blockquote><p>※速報版の情報のため、上記の録音日・場所などに不備な部分がございます。製品版では正しく修正・変更される予定です。ご了承下さい。</p></blockquote><br/><br/>
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ヴォロドス/ヴォロドス・プレイス・リスト

 ヴォロドスのリスト楽曲集。組まれた楽曲の知名度の低さが影響したか、2022年6月現在は円盤の流通はなく、データ販売のみ。仕様ページリンクCDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳細ページデータ販売e-onkyo商品詳細ページmora商品詳細ページ ヴォロドスの「オーベルマンの谷」は、演奏者が音を足した編曲版。ヴォロドスの編曲は、対旋律と装飾音をふんだんに取り入れた「トルコ行進曲」のような華美さが目的...  ヴォロドスのリスト楽曲集。組まれた楽曲の知名度の低さが影響したか、2022年6月現在は円盤の流通はなく、データ販売のみ。<br/><br/>

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 ヴォロドスの「オーベルマンの谷」は、演奏者が音を足した編曲版。ヴォロドスの編曲は、対旋律と装飾音をふんだんに取り入れた「トルコ行進曲」のような華美さが目的ものと、ラフマニノフの2台ピアノ楽曲をソロにしたのイタリア・ポルカやリストのダンテ・ソナタといった比較的元曲に沿った超絶的装飾の加筆の二種類に分けられる。出来栄えの良さは断然後者。前者はピアノ演奏が趣味の人間くらいにしか受けない。

 イタリア・ポルカは、原曲の奇想的な味をヴォロドス好みの技巧に乗せて強化するだけでなく、ソロ化による感興の浮き沈みが自然になった(たしかにほとんどラフマニノフではない)。このリスト作品集アルバムから少し経って、ウィーンで披露する事になるダンテ・ソナタの仕上がりもポルカ同様自然なものだ。むかしホロヴィッツがメフィスト・ワルツや「オーベルマンの谷」等のリストの楽曲に手を入れて発表していたが、その演奏だけで楽曲を知る限りは、もともとそういう姿をとっているものと思われるほど自然な姿で、原曲を改めて聴くと物足りなく感じる。もちろん原曲は絶対的な存在だが、なぜ原曲はそこで楽曲の訴求力を止めてしまうのか……止めているのではない、新時代の名人が延長しているのだ……。そしてまた、延長そのものが原曲に対する新たな解釈の”きっかけ”をつくる。あえて抑制した書法を選択した作曲家の意図とはなんだったのか。ヴォロドスのダンテ・ソナタもその”きっかけ”の一つである。

 ヴォロドスの「オーベルマンの谷」は、後者の元曲に沿った加筆だが、その一群でも出来のいいものではないと思う。この楽曲で加筆するなら、中間部の暗い嵐のような部分と、なにもかも解決してしまう照光みたいな最後の追込みの部分とみるのが相場で、ヴォロドスもそれを踏襲。しかし、なんとなく固い。おそらく、先行するホロヴィッツ版との差異をはっきりさせたくて、いろいろと細工をちりばめた一方で、ホロヴィッツ版を感じさせるわけには行けないという制限を課していたのではないかと思われた。特に最後は、原曲からして同音連打の猛烈な連続でホロヴィッツ版もそれを強化する方針だが、ヴォロドス版ではモチーフの回想を強化した対旋律の明確化が打ち出されており、鮮やかな技巧も相まってか轟音が上から下から響くわりに耳あたりは穏やかであり、逆に無理をして整理整頓をしたように聞こえた。追込み直前の同モチーフの変奏で打ち出された同音連打はそのままなので、その対比からよりさっぱりした印象をのこすのだろうか。
1264

ミトロプーロス/RCA&コロンビアレーベル全集

 ディミトリ・ミトロプーロスが関わったRCA&コロンビアの音源を集めたボックスセット。データ販売は順次更新中の模様。プロコフィエフのコンチェルトを弾き振り 指揮のほかに弾き振り音源も含まれているが、注目はその楽曲。弾き振りは、ピアノ演奏をしながら指揮をするという性質上、比較的容易に引くことができるピアノパートを持つ楽曲が採用される傾向にあり、具体的にはモーツァルトやベートーヴェンが主だが、ミトロプーロ... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.net/chorism/Gunneraceae37642.html" title="malla マーラ スカート 38 新品タグ付き">malla マーラ スカート 38 新品タグ付き</a></div><br/><br/> ディミトリ・ミトロプーロスが関わったRCA&amp;コロンビアの音源を集めたボックスセット。データ販売は順次更新中の模様。<br/><br/><strong><span style="font-size:large;">プロコフィエフのコンチェルトを弾き振り</span></strong><br/><br/> 指揮のほかに弾き振り音源も含まれているが、注目はその楽曲。弾き振りは、ピアノ演奏をしながら指揮をするという性質上、比較的容易に引くことができるピアノパートを持つ楽曲が採用される傾向にあり、具体的にはモーツァルトやベートーヴェンが主だが、ミトロプーロスが選んだのはプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番と近代ピアニズム向けの難曲である。いつ振っているのだろうか…。<br/> <br/><br/>
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  • Date : 2022-04-23 (Sat)
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1263

ケンプ/1978年ミラノ・ライヴ(ベートーヴェン、シューマン、シューベルト、ショパン)

 ケンプの1978年ミラノ公演の未発表音源集。データ販売も始まったようです。仕様ページリンク CDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳細ページデータ販売e-onkyo商品詳細ページ... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-153.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/nxa0746160912301.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> ケンプの1978年ミラノ公演の未発表音源集。データ販売も始まったようです。<br/><br/>
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  • Date : 2022-04-23 (Sat)
  • Category : ケンプ
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シフラ/ スタジオ録音集(1956-1986)

 ジョルジュ・シフラ(1921-1994)はピアニスト。卓越した超絶技巧で知られ、ハンガリー出身と言うこともあってか、伝説的ピアニストでもあったフランツ・リストの再来とたたえられた。私が持っているのは前回EMIから出たボックスセット。2021年に再発されたセットは、初出録音を除いて同じ内容とのこと。詳しくは販売サイトをご確認ください。仕様ページリンク CDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳細ペー... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-147.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20210814083412bd7.jpg" target="_blank"></a></div><br/> ジョルジュ・シフラ(1921-1994)はピアニスト。卓越した超絶技巧で知られ、ハンガリー出身と言うこともあってか、伝説的ピアニストでもあったフランツ・リストの再来とたたえられた。私が持っているのは前回EMIから出たボックスセット。<a href="https://astrotarot.netclick.linksynergy.com/deeplink?id=Ahv2ESFAe9I&amp;mid=2880&amp;murl=https%3A%2F%2Fwww.hmv.co.jp%2Fartist_%25E3%2583%2594%25E3%2582%25A2%25E3%2583%258E%25E4%25BD%259C%25E5%2593%2581%25E9%259B%2586_000000000017977%2Fitem_%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25A7%25E3%2583%25AB%25E3%2582%25B8%25E3%2583%25A5%25E3%2583%25BB%25E3%2582%25B7%25E3%2583%2595%25E3%2583%25A9%25EF%25BC%258F%25E3%2582%25B9%25E3%2582%25BF%25E3%2582%25B8%25E3%2582%25AA%25E9%258C%25B2%25E9%259F%25B3%25E5%2585%25A8%25E9%259B%2586-1956-1986%25EF%25BC%258841CD%25EF%25BC%2589_12127368" target="_blank" title="2021年に再発されたセット">2021年に再発されたセット</a>は、初出録音を除いて同じ内容とのこと。詳しくは販売サイトをご確認ください。<br/><br/>
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初めてシフラに接したとき、その異様な剛腕による強く速い音以外耳に入らなかった

 ジョルジュ・シフラというピアニストは、卓越した技巧の持ち主である、とだれもが書くところであるが、これがもう桁違いの怪物の域であり、馬力でピアノを弾いているんじゃないかというレベルの剛腕でもって、アルペジオやオクターブの連続を処理していくのである。初めてシフラに接したときは、その異様な剛腕による強く速い音以外耳に入らなかった。破竹の勢いという言葉があるが、彼の弾くピアノが疾駆し轟音を奏でるさまその性質をもまるで破竹の勢いのように進んでいく。一般に、聴き手は演奏者の技術上の苦労とは無縁に音楽を楽しむわけだが(それが普通だ)、シフラの場合は知らなくても異常な事が起こっていると感じざるを得ないと思う。例えば、ショパンの作品10第一番は、右手に広いアルペジオを課す難曲と知られるが、私に言わせれば彼の演奏はほとんど信じがたいものであって、高速轟音の演奏はいくつかあれども、加速する芸当を披露するのはシフラくらいだろう。指や腕があんなにも早く力強く動かすことが出来るとは思いもしなかった、シフラを聴くまでは。ある意味、指のスポーツ的な頂点を目の当たりにするのだ。その絶頂を極めるのがシフラ自身の手による「剣の舞」や「熊蜂の飛行」を含む編曲群である。

 また、抒情的な歌のあるゆったりとした部分にあっても他の専業演奏家と比べてもとんでもなく早いテンポで歌いまくっているものもあり、指の運動性能の限界をシフラに見るピアノ愛好家も少なからずいるのではないだろうか。

 実現される音楽は、濃厚な歌心が支配しており、どこかでみたシフラの音楽についた文章の「ハンガリー演歌」という言葉が忘れられない。

 レパートリーはショパンやリストを中心に、シューマンやシューベルトとロマンの比重が多く、他は好きなものを拾っていったのだと思われる。ベートーヴェンは数えるほどで、おそらくヨハン・シュトラウス(シフラ自身の編曲)の方が録音した楽曲数は多い。他にはブゾーニのバッハ編曲物や、フランスものではルネッサンス期の音楽やラヴェル、ドビュッシー、フランクが続く。非常に多いブラームスは、ほとんどがシフラ編曲のハンガリー舞曲である。気分や好みでだけで選んでいるわけではないようで、有名なハンガリー狂詩曲や超絶技巧練習曲のまとまった録音をはじめ、ショパンのワルツの全集を完成させており、リストでは全集以外では見たこともないような楽曲をアルバムに含めている。

 「古典音楽とは、より精神的な部分に働きかけるべきだ」と考える禁欲を好む人たちにとって、シフラはスポーツ的で開放的な謳歌する音楽は、基本的に避けて通る対象である。それもそのはずで、よくロマン派の音楽家として一緒にされるホロヴィッツやリヒテルでは、技術的な側面に加えてその音楽の濃厚な部分について語られることも少なくないが、シフラにおいては第一に技術第二に技術といった次第で、ロマン派方面でも超絶的曲芸師扱いされている向きもなくはない。超絶技巧に慣れきった愛好家であっても、シフラの演奏は衝撃的なパフォーマンスとして見ざるを得ないということかもしれない。まして「ストア派」などは、歯牙にかけないことすら自然と見るべきだ。いずれにせよ、シフラが弾くショパンのワルツを、剛腕曲芸師の手による「踊るパリの憂鬱」なんて誰もきかないのである、まとまった録音が発売されるまでは。演奏家に対する定見は、演奏家の仕事の全貌によって覆される。
  • Date : 2021-08-13 (Fri)
  • Category : シフラ
888

ベーム/デッカ&フィリップス録音全集

 カール・ベームがDECCAやフィリップスに残した録音をまとめたセット。『ニーベルングの指環』やバックハウスとのブラームスの第二ピアノ協奏曲、ブルックナーの交響曲3,4番などの定番をはじめ、ながらく再発のなかった1955年収録の『影のない女』、DGでの再録音の陰に隠れがちのモーツァルトの歌劇、J.シュトラウスの『こうもり』などが復活、個人的にはなじみのないモノラル期のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との録音やグ... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-147.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20210808115751f9a.jpg" target="_blank"></a></div><br/> カール・ベームがDECCAやフィリップスに残した録音をまとめたセット。『ニーベルングの指環』やバックハウスとのブラームスの第二ピアノ協奏曲、ブルックナーの交響曲3,4番などの定番をはじめ、ながらく再発のなかった1955年収録の『影のない女』、DGでの再録音の陰に隠れがちのモーツァルトの歌劇、J.シュトラウスの『こうもり』などが復活、個人的にはなじみのないモノラル期のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との録音やグルダとの仕事が含まれるなど、<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1135.html" target="_blank" title="warnerのセット">warnerのセット</a>と<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1124.html" target="_blank" title="DGとの録音群">DGとの録音群</a>の間を埋める壮年期ベームの仕事が復活します。<br/><br/>
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ストール スヌード ショール マフラーシースルーLOWRYSFARM Vアキサロペット Lサイズカチューシャ 太め 韓国 ベロア ベルベット vintageHollywoodIENA パンツタキシードサム ポーチ
  • Date : 2021-08-08 (Sun)
  • Category : ベーム
1261

ジッパーズ/ワルキューレ

 バイロイト音楽祭引っ越し公演ということで、催された演目のひとつ。ブーレーズの『トリスタンとイゾルデ』に続いてリリースとなった。これもステレオ録音。ただ、販売元によれば「第1幕最後のジークムントとジークリンデが抱き合い倒れこむシーンの強烈な絶唱とドシンという音など、会場に立ち込める凄まじい熱気がバンバン伝わってきます。」とのことで、舞台の雑音が入っているらしく、音源の音量への影響が少し気になる。  ... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-147.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/2021080811400358f.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> バイロイト音楽祭引っ越し公演ということで、催された演目のひとつ。ブーレーズの『トリスタンとイゾルデ』に続いてリリースとなった。これもステレオ録音。ただ、販売元によれば「第1幕最後のジークムントとジークリンデが抱き合い倒れこむシーンの強烈な絶唱とドシンという音など、会場に立ち込める凄まじい熱気がバンバン伝わってきます。」とのことで、舞台の雑音が入っているらしく、音源の音量への影響が少し気になる。<br/> <br/> ジッパーズは、バイロイト音楽祭では「名歌手」を一回だけ担当している(録音は未所持)。ジッパーズは、メトロポリタン歌劇場での終盤省略あり「名歌手」が発売されている一方で、ワーグナー音源はほかになかったはずで全貌がはっきりせず、このバイロイト音楽祭引っ越し『ワルキューレ』公演のリリースはまたれたところだった。オーケストラはブーレーズと同じくNHK交響楽団が担当しており、仕上がりを想像するに、近現代的な、感情から一歩距離を置いた、流れの良いものになっているのではないかと考えている。<br/><br/>
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1008

明光商会 シュレッダー キャノン canon

ピアニスト - ラヴェルの関係者の一人として ペルルミュテールについて必ずついて回る話として、ラヴェルとの関係がある。カサドシュのような初演を任されたということはないが、ラヴェルはペルルミュテールの演奏を聴き助言をしている。以下、ペルルミュテール版ラヴェルピアノ作品集についている序文より。ラヴェルはピアノの先生というわけではありませんでしたので、私がピアノの前に座っているとき、ラヴェルは机の前に腰掛... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-147.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/202106201922246a6.jpg" target="_blank"></a><br/><br/><span style="font-size:large;"><strong>ピアニスト - ラヴェルの関係者の一人として</strong></span><br/><br/> ペルルミュテールについて必ずついて回る話として、ラヴェルとの関係がある。カサドシュのような初演を任されたということはないが、ラヴェルはペルルミュテールの演奏を聴き助言をしている。以下、ペルルミュテール版ラヴェルピアノ作品集についている序文より。<br/><br/><blockquote><p>ラヴェルはピアノの先生というわけではありませんでしたので、私がピアノの前に座っているとき、ラヴェルは机の前に腰掛けてじっと“聴いて”おりました。彼の指摘は彼の耳に聞こえた響きに基づいての意見であり、それはテンポ、ペダル、音質についてでした。その指摘によりラヴェルの音のメッセージは生命を吹き込まれたのです。ラヴェルは、彼の望む響きを出すためにどのように引けばよいのかについてはそれは演奏法に関することですので、めったに私の弾き方について干渉しませんでした。それゆえ私の願いである完璧さとピアノへの情熱は、最もラヴェルの意図に近い表現を得るために、若いピアニストであった私をその研究へと駆り立てました。このたゆみない探求によりそれは芸術的な奏法にまで高められ、指づかいは優雅な芸術的な価値をもたらし、また同時に作品の豊かさを表現し、ハーモニーをも浮き彫りにしたのです。</p></blockquote><br/><br/> ペルルミュテール版楽譜の追記は、あくまでペルルミュテールの研究の成果。当たり前の話だが、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/3iRnI1y" target="_blank" title="初演者の演奏">初演者の演奏</a>と音楽の姿が異なり、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/3gFyUwA" target="_blank" title="作曲家本人の演奏とされる記録">作曲家本人の演奏とされる記録</a>でも同様である。<br/><br/> ペルルミュテールの演奏は、ラヴェルの音楽に対する定見である”冷たい”イメージを拒否するところから始め、巷にあふれる立て板に水の演奏を否定し、ラヴェルの、上でいうところの”音のメッセージ”を復権させたところに特徴があり、魅力がある。同時代、ストラヴィンスキーがシャンゼリゼで爆発させたバーバリズムにめまいを覚え喧騒を耳にしていた聴衆からすれば、ラヴェルの音楽はあまりに弱すぎて冷たく感じたのだろう。<br/><br/> ペルルミュテールの言う”音のメッセージ”とは、おおむねラヴェルのバレエ作品やオペラ作品『子供と魔法』からくみ取ることができる詩的雰囲気を指すようだ。もちろんワーグナーとは主題から手法まで別物である。英雄の偉業と死ではない。子供の夢の聖化芸術化から始まり、当時異国情緒の真ん中にあったスペインの情熱を時計仕掛けにする手際、それらは無理のない範囲で移植とみなされたピアノ音楽である。ワルツ、メヌエット、パヴァーヌ、舞曲は陽気ではない、感傷的ですらない。二人一組のはずだが、音楽は光が届くかどうかの部屋の隅で孤独を守っている。<br/><br/> 演奏は、テンポルバートはそもそもラヴェル作品には無理があるとみなされ、水彩画的な取り組みで付された色彩はあまりに繊細、しかしなんと多彩なことか。<br/><br/>
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 TOWER RECORDSより、ペルルミュテールのラヴェルの音源(古風なメヌエットを除く)をまとめた2枚組セットが、2021年に発売される。
74

カラヤン/ラインの黄金 [1951年、バイロイト音楽祭]

 1951年、カラヤン、先の大戦の復帰第一回目のバイロイト音楽祭で、『ニーベルングの指環』を披露した際の記録。『ワルキューレ』第三幕は、EMIから、『ジークフリード』全幕は、Wallhallなどのヒストリカルレーベルから出ている。 悲劇方面に力を入れた演奏(作品にそれなりの原因がある。「オランダ人」でもそうだが、状況が状況なので、ドジをしましたという笑いに持っていくには無理のある場面がいくつかあるのだ)。登場人... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/Folder_20210307130214d09.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> 1951年、カラヤン、先の大戦の復帰第一回目のバイロイト音楽祭で、『ニーベルングの指環』を披露した際の記録。<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-207.html" target="_blank" title="『ワルキューレ』第三幕は、EMIから">『ワルキューレ』第三幕は、EMIから</a>、『ジークフリード』全幕は、Wallhallなどのヒストリカルレーベルから出ている。<br/><br/> 悲劇方面に力を入れた演奏(作品にそれなりの原因がある。「オランダ人」でもそうだが、状況が状況なので、ドジをしましたという笑いに持っていくには無理のある場面がいくつかあるのだ)。登場人物の感情エネルギーをきっかけに、嵐やらなんやらを引き連れてくる途方のない様、これがカラヤンの管弦楽であった。このころから、のちのセッション録音と同様に、太古の伝説的災害や悲劇を描く金細工のようで絢爛。モノラル録音ということもあってか、全体に荒々しく聞こえる。そしてあのグリップ力が、劇に勢いとメリハリを添えている。<br/><br/>
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1260

ブーレーズ/トリスタンとイゾルデ

 バイロイト音楽祭引っ越し公演ということで、催された演目のひとつ。ブーレーズの『トリスタンとイゾルデ』全曲録音は、今のところこれだけのはずで、劣悪な映像が知られていたが、音声はステレオで残っていたとのこと。壮年期ブーレーズの滑るような推進力ある前奏曲など、当時の過激派演奏家の一期一会に期待せずにはおれません。歌手も豪華で、トリスタンにヴィントガッセン、イゾルデにニルソン、マルケ王にホッターを配する... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/117.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> バイロイト音楽祭引っ越し公演ということで、催された演目のひとつ。ブーレーズの『トリスタンとイゾルデ』全曲録音は、今のところこれだけのはずで、劣悪な映像が知られていたが、音声はステレオで残っていたとのこと。壮年期ブーレーズの滑るような推進力ある前奏曲など、当時の過激派演奏家の一期一会に期待せずにはおれません。歌手も豪華で、トリスタンにヴィントガッセン、イゾルデにニルソン、マルケ王にホッターを配する当時としては、これ以上望むのが難しい極めて強靭な布陣です。<br/><br/>
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ティーレマン/グレの歌

 ティーレマンによるシェーンベルクの『グレの歌』公演の記録。『グレの歌』は、新ウィーン楽派の先陣として著名なシェーンベルク本人が、ロマンティックな音楽として親しまれていると評した楽曲。ディスクよりも先にデータ販売が出てきました。 ミューザ川崎シンフォニーホールのサイトで、歌詞対訳が公開中です。仕様ページリンク CDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳細ページデータ販売-出演者等・2020... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/202011251805449dc.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> ティーレマンによるシェーンベルクの『グレの歌』公演の記録。『グレの歌』は、新ウィーン楽派の先陣として著名なシェーンベルク本人が、ロマンティックな音楽として親しまれていると評した楽曲。ディスクよりも先にデータ販売が出てきました。<br/><br/> ミューザ川崎シンフォニーホールのサイトで、<a href="https://astrotarot.netkawasaki-sym-hall.jp/gurre/" target="_blank" title="歌詞対訳が公開中">歌詞対訳が公開中</a>です。<br/><br/>
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・2020年3月10日、ドレスデン、ゼンパーオーパーでのステレオライヴ録音。
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ホロヴィッツ/ ヒストリック・リターン1965 アルティメイト・エディション

 1965年5月9日に、ニューヨーク、カーネギー・ホールで催された、ホロヴィッツのピアノソロ・リサイタルに関連する音源をまとめたもの。このリサイタルの開催は、ホロヴィッツが1953年に引退してから12年の隠遁生活を終え、復帰した事を意味するものであり、一般に「ヒストリック・リターン」と呼ばれている。 2015年には、アルティメイト・エディションとして、『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』とともに、DSD化リマスタ... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20201123150200e10.jpg" target="_blank"></a></div><br/><br/> 1965年5月9日に、ニューヨーク、カーネギー・ホールで催された、ホロヴィッツのピアノソロ・リサイタルに関連する音源をまとめたもの。このリサイタルの開催は、ホロヴィッツが1953年に引退してから12年の隠遁生活を終え、復帰した事を意味するものであり、一般に「ヒストリック・リターン」と呼ばれている。<br/> 2015年には、アルティメイト・エディションとして、<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1002.html">『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』</a>とともに、DSD化リマスターを経てSACDハイブリッド仕様で再発された。2020年11月現在完売状態。<br/> なお、2019年には当該ブックレットに言及のあった<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1234.html">「ヒストリック・リターン」の本番及びリハーサル兼レコーディングの記録</a>が、いくつかの初出音源とともに発売されている(最終編集版は付属しない)。<br/><br/><br/>
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CD1-2 最終編集版
CD3-4 1965年5月9日公演


[CD1]
1. ヨハン・セバスティアン・バッハ:(フルッチョ・ブゾーニ編曲):トッカータ、アダージョとフーガ BWV564
2. ロベルト・シューマン:幻想曲
[CD2]
1. アレクサンドル・スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」
2. アレクサンドル・スクリャービン:詩曲作品32第1番
3. フレデリック・ショパン:マズルカ第21番
4. フレデリック・ショパン:練習曲集作品10第8番
5. フレデリック・ショパン:バラード第1番
6. クロード・ドビュッシー:『子供の領分』より「人形のセレナーデ」L113-3
7. アレクサンドル・スクリャービン:3つの小品より第1番「練習曲」
8. モーリッツ・モシュコフスキー:練習曲作品72第11番
9. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』より「トロイメライ」

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

[CD1]
1. 1965年1月7日、4月7日、4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
2. 1965年1月13日、4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
2. 1965年4月7日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。(第二,第三楽章のみ)
2. 1965年1月7日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。(第一楽章のみ)
[CD2]
1. 1965年4月7日、4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
2. 1965年4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
3. 1965年4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
4. 1965年4月7日、4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
5. 1965年1月13日、1月26日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
6. 1965年4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
7. 1965年4月14日、5月9日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
8. 1965年1月13日、4月7日、4月14日、5月9日、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。
9. 1965年5月9日、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。







[CD3]
1. ヨハン・セバスティアン・バッハ:(フルッチョ・ブゾーニ編曲):トッカータ、アダージョとフーガ BWV564
2. ロベルト・シューマン:幻想曲
[CD4]
1. アレクサンドル・スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」
2. アレクサンドル・スクリャービン:詩曲作品32第1番
3. フレデリック・ショパン:マズルカ第21番
4. フレデリック・ショパン:練習曲集作品10第8番
5. フレデリック・ショパン:バラード第1番
6. クロード・ドビュッシー:『子供の領分』より「人形のセレナーデ」L113-3
7. アレクサンドル・スクリャービン:3つの小品より第1番「練習曲」
8. モーリッツ・モシュコフスキー:練習曲作品72第11番
9. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』より「トロイメライ」

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

・1965年5月9日、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。

 53年のシルバー・ジュビリー・コンサート以来、12年もの沈黙を破り聴衆の前に現れた、ホロヴィッツの歴史的復帰コンサートの記録。編集版が他に存在する。今ではそちらの方が手に入りにくいかもしれない。

復帰リサイタル、成功に終わる

 やはり、復帰リサイタルと言うこともあってか、全体的にところどころ危なっかしい。きくところによれば、この演奏会の開始は、1時間遅れたらしい。原因はもちろんホロヴィッツで、舞台袖のいすに座ったまま固まったとか何とか。12年もの間調う集の前から離れていたのだ無理もあるまい。ジャケットを見てわかるように、この大勢の聴衆の前で、上から下から横から凝視され1音1音を聴き逃すまいとする聴衆の前で、演奏するのだ。舞台は断頭台(拍手をもって執行猶予が言い渡される)と形容されるのもうなずけるというもので、場馴れしても緊張するというものである。開始前のざわめきが収録されており、「もしかしたら出てこないかもしれない」という不安を物語っている。

 プログラムは、バッハの編曲物から始まる。この選曲にはわけがあると思う。どこかの資料を読み漁っていたら、ヨーロッパデビューが確かこの曲と他2曲のバッハのブゾーニの編曲物だたっと記憶している。初心に帰ると言うよりも、ある種の願かけと言ったところではなかろうか。肝心の演奏も注目したいところで、2小節目付近を派手に外している。某氏が指摘しているように、冷や汗ものと言う月並みの表現では収まらない緊張感にさいなまれただろう。しかしながら、見事に弾ききっている、流石である。昨今のバッハ演奏とはかけ離れたいわゆるロマン派様式の演奏で、ドラマ仕掛けで大柄かつ情緒的であるのが特徴である。ホロヴィッツにかかれば、たいていの曲はこの傾向になると言ってしまえばそれまでだが・・・。また、某氏が指摘する、原曲のオルガンの音曲のピアノにおける再現という意味では成功していると言えるのではなかろうか。

 波乱のバッハ=ブゾーニをこえると、リハビリが完了したのだろう、若干の堅さが完全に消え失せる。我々が待ち望んだホロヴィッツ! シューマンの幻想曲3楽章、スクリャービンの詩曲での緩やかな時間の流れ! そして黒ミサでの緊張感! どこまでも官能的でメランコリックで、枠にはまらないショパン! ただ、二枚目のショパン練習曲とバラードの一番では疲れが顕在化したのか、少々荒い。無編集版だからということで許せる範囲なのだけれども、特にバラードの1番は、ホロヴィッツの数あるバラードの一番の中でも悪い部類であろう。
 おそらく、この後に休憩が挟まれたのであろう。これ以後はホロヴィッツ本来の美質を大いに楽しめる。付属の子供の情景はセッション録音だろうか、ペダルから足を離す音で終了する。

「歴史的価値がある」という文句に汚されがちなアルバムだが、そのような枕詞は必要ないほどに優れた演奏である。私はホロヴィッツ讃美者であるから★は若干甘めだが、4つ未満になることはない。

 完全に余談だが、この演奏会のチケット発売前夜、1000人を超えるファンが冷たい雨と強い風の中、カーネギー・ホールの回りの歩道に徹夜で並び、それを知ったホロヴィッツが、夫人のワンダに温かいコーヒーを手配させたというエピソードは有名だが、ワンダ夫人が配る際並んでいる人に「もう12時間待っているんです」と言われたのに対し、「私は12年待ったのよ」とワンダ夫人が返したという話は私のお気に入りである。

 ホロヴィッツ生誕109周年記念寄稿。

★★★★★
1002

ホロヴィッツ/ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン [完全版]

 ホロヴィッツの生前に発表されたアルバム『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』にまつわる音源のすべてをセットにしたアルバム。すべて既発の音源であるが、リマスターを施されての再発となった。そして、カーネギーホールセットで初出となった映像が、初の分売の運びとなった。あわせて「ヒストリック・リターン」(リマスター)の完全版がでるとのこと。「ヒストリック・リターン」では、無修正版の発売によって、蔵入りして... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200318234934e61.jpg" target="_blank"></a></div><br/><br/> ホロヴィッツの生前に発表されたアルバム『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』にまつわる音源のすべてをセットにしたアルバム。すべて既発の音源であるが、リマスターを施されての再発となった。そして、カーネギーホールセットで初出となった映像が、初の分売の運びとなった。あわせて<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-52.html" target="_blank" title="「ヒストリック・リターン」(リマスター)の完全版">「ヒストリック・リターン」(リマスター)の完全版</a>がでるとのこと。「ヒストリック・リターン」では、無修正版の発売によって、蔵入りしていた修正版(初めて世に出た「ヒストリック・リターン」の音源)が久しぶりに復活する。<br/><br/>
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『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』とは

 『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』とは、もともとはホロヴィッツのリサイタルを内容としたテレビ番組の名称である。ピアノソロ・リサイタルのテレビ放映としては世界初。大ピアニストの演奏会映像の放映という、随一の高品質を広く全国の茶の間に届けるまことに放送らしい放送で、今でこそ大したことのな単純な企画だが、当時は手探りだったようで、カメラの移動の雑音を消すためにカメラマンは特製スリッパをはくだとか、付属のブックレットには関係者の話が載っている。レコード盤の『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』は、そのサウンドトラックという形で放映に先行して販売された。

録音『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』ができるまで

 世界で初めてのテレビ放映であるという点と、録音等の完成品に強い関心があった(当然だが)ホロヴィッツの意向もあって、テレビ用の映像やレコード用の録音の作成は入念だったらしく、リハーサルを兼ねてのリサイタルを1月2日に実施し、細部修正用の音声素材を集めるために翌3日にレコーディング・セッション(パッチ・セッション)を行うなどしている。収録本番2月1日にまつわる音源は、40分ほど収録可能なテープが計10本(半分は予備)残っており、ブックレットによれば、

一本目のテープにはリハーサル、2本目から4本目には本番の模様が収録され、最後の1本には、本番の直後に行われたパッチ・セッションの模様が収録されている。


 ホロヴィッツが放映や販売を許可したのは、これら音源や映像を編集したものである。ホロヴィッツがこだわりすぎたのか、放映を見て気が変わったのか、映像版とLPレコード用マスターは必ずしも同じではない。

 当該アルティメット・エディションに含まれる音源は、以下の5種類。パッチ・セッションや、2月1日のリハーサル音源は含まれていない。

収録日などCDDVDデータ販売備考
最終編集版--既にLPやCDとして出ていたものをDSD化(後述)
1968年1月2日公演-リハーサルを兼ねたリサイタル実況録音。無修正。
1968年2月1日公演-テレビカメラを入れての本番。無修正。
映像用音声--LP用マスター及び上記音源を編集して作成されたDVD用のステレオ音声
本放送版音源?--68年製ビデオテープについていた音声(本番、リハーサル等を編集か)


 データは、moraにて販売中。
 なお、すでに発売されていた「1月2日公演」と「2月1日公演」は、リマスターが施されており、カーネギーホール公演のセットとは同演奏別音源。


CD1 最終編集版
CD2 1968年1月2日公演
CD3 1968年2月1日公演
映像『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』



1. フレデリック・ショパン:バラード第1番
2. フレデリック・ショパン:夜想曲第15番
3. フレデリック・ショパン:ポロネーズ第5番
4. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk380
5. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk55
6. ロベルト・シューマン:アラベスク
7. アレクサンドル・スクリャービン:12の練習曲作品8より第12番
8. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』よりトロイメライ
9. ヴラディミール・ホロヴィッツ:ビゼーの『カルメン』の主題による変奏曲

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

1-9. 1968年1月2-3日、1968年2月1日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。

音源について:最終編集版と”本来の姿”「LP用マスター」は何処に

 最終編集版は、厳密に言えば、1968年8月12日の発売以来、『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』の録音として長く親しまれてきたアルバムと同じ音源のものではない。『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』の「LP用マスター」をDSD化リマスターを施して完了するはずの仕事だが、いろいろと手を加えている。拍手を由来の正しいものと入れ替えたとブックレットにははっきりと書かれているが、それだけであればかなり細かい厳密な意味だが、それだけではないように思われる。私が言いたいのは、音楽自体が、これまでの『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』とは別物ではないか、というところである。気になるのが、ブックレット(ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン1968
アルティメイト・エディション[2015年DSDリマスター]、①アンドレアス・マイヤー「このアルバムについて」(2015年))の以下の記述。



 ソニー・ミュージック・アーカイブに保管されているという「オリジナルの3トラック・アナログ・マスター」が何を指すのか。また、「LPの編集が厳密に踏襲されている」とはどういうことか。

 そもそも、LPに採用された音源をDSD化したということであれば、文字どおり「LPに使用されたマスターテープを取り寄せてDSD化した」と書くのが自然だが、どうしてこういう書き方になったのだろうか。編集を「厳密に踏襲」をあるので、少なくとも、LPに使用されたマスターをそのままDSD化しているわけではないのである。これは、拍手の関係もあるのだろうが、それ部分以外のことにも言えるのではないか? アルバム全体の再制作に似た作業を行ったのではないだろうか?

 完全に推測であるが、アルバム全体の再制作に似た作業はおそらく、拍手の入れ替えから始まったのだと思う。編集で挿入された拍手が、別日(ヒストリック・リターンらしい)だったので、これを正しいものに入れ替えようとした。音楽「オリジナルの3トラック・アナログ・マスター」は、1月2,3日及び2月1日のリサイタルやリハーサルなどの演奏のテープを指し、加えて、何らかの理由で「LP用マスター」は使用せず、音楽においても、1月2日,3日及び2月1日の録音テープから、LPの音を聴きながら耳を頼りに編集したものが、完全版のこの「最終編集版」なのだろう。

 「ヒストリック・リターン」では、当時の実況録音でなかったという点を著名な音楽評論家が問題視してホロヴィッツを電話口で問い詰めており、ホロヴィッツ没後に無修正版の実況録音が販売された経緯がある。『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』でも同様に実際の姿を知りたいといった需要があると踏んでいたレーベル側は、「1月2日」や「2月1日」実演のDSD化販売が主目的で、最終編集版は、おまけ感覚で作ってもらったというのが内幕だったりするかもしれない。moraで取り扱い中の音源は、「1月2日」や「2月1日」のみであり、せっかく作った最終編集版は漏れている。ここにレーベル側の意向を読み取るのはうがちすぎた見方だろうか。正しいのだととしたら、それは少々見当違いではないだろうか。ホロヴィッツの芸術に触れてとりこになったその入り口は無数に存在するだろうが、「LP用マスター」をもとにした『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』がその入り口であったとする人は少なくないはずだ。『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』は、親しみやすい楽曲が並ぶとともに、その完成度の高さから評価されてきた歴史的名盤であり、求めるものといえば事実ではなく、手の入った「LP用マスター」がDSD化されてより鮮明な姿で現れる美しい虚像なのである。

 さて、その肝心のLP用マスターだが、少なくとも行方不明というわけではなく、2013年にDVD用に編集された音声の一部として採用されている。DVDの音声編集は、Disc1から3を担当したマイヤー氏とは別のエンジニア、キストナー氏が担当しており、DVD用のステレオ音声を編集製作する際に「LP用マスター」を使用したと書いている。彼はDisc1において最終編集版を採用していると書いている(同上、②マーティン・キストナー「DVD化に当たってのノート」(2015年))が、採用していない可能性があるのは上で書いたとおり。



 私が「LP用マスター」を重視するのは、ホロヴィッツ本人が査閲した唯一の『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』の編集後音声であるためで、マイヤー氏の手腕の如何にかかわらず(腕は悪くないと思う。そっくりなのは確かだ)、いくら似ていようとも、素材をもとに新たに音声の編集したのであれば、別物と考えるべきである。楽譜の原典版における改版をめぐる一連の議論を知っているならば、ご理解いただけるかと思う。一方、以下収録の「1月2日公演」や「2月1日公演」はそもそも門外不出の録音として保管されていたはずのもので、いくら大芸術であろうとも、あくまで参考として扱うべきものであると思われる。これらが『ホロヴィッツ・オン・テレヴィジョン』の録音として出回るのは、ホロヴィッツの遺志に反するのではないだろうか、というのが私の思うところである。

 下でも書いたが、キストナー氏編集DVDステレオ音声『カルメン変奏曲』では、Disc1から3までのものとも別物と言わざるを得ないような部分があり、いよいよ「LP用マスター」での姿が気になるところで、いつかDSD化された姿で、データでのディスクでも形はどうでも構わないので、発売してくれないだろうかと思い願うばかりである。

リマスターのほどは

 なお、さすがに音質は改善されており、ホールトーンを模した響きが排されて、音楽の見通しがよくなった。基がステレオだから、そもそも不満がなく、全く期待していなかったが、比べてみると違いははっきりとしている。響きを主としていた旧盤と比べて硬質なタッチを比較的重視する傾向であり、私自身の好みを言えば、音自体はこちらのが好きである。


 気になってしまうのがカルメン変奏曲。後半、第一主題がオクターブでとどろく直前の、音が素早く上下するところの最後、低音をうならせながらまっさかさまに落ちていく音階か、最低音のオクターブ(譜例右)が、不自然に落ちている。これも旧盤と比較すると鮮明な違いである。私ものものだけだろうか?



1. フレデリック・ショパン:ポロネーズ第5番
2. フレデリック・ショパン:夜想曲第15番
3. フレデリック・ショパン:バラード第1番
4. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk380
5. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk55
6. ロベルト・シューマン:アラベスク
7. アレクサンドル・スクリャービン:12の練習曲作品8より第12番
8. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』よりトロイメライ
9. ヴラディミール・ホロヴィッツ:ビゼーの『カルメン』の主題による変奏曲

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

1-9. 1968年1月2日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。



1. フレデリック・ショパン:ポロネーズ第5番
2. フレデリック・ショパン:夜想曲第15番
3. フレデリック・ショパン:バラード第1番
4. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk380
5. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk55
6. ロベルト・シューマン:アラベスク
7. アレクサンドル・スクリャービン:12の練習曲作品8より第12番
8. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』よりトロイメライ
9. ヴラディミール・ホロヴィッツ:ビゼーの『カルメン』の主題による変奏曲
10. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』よりトロイメライ

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

1-9. 1968年2月1日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。




1. フレデリック・ショパン:バラード第1番
2. フレデリック・ショパン:夜想曲第15番
3. フレデリック・ショパン:ポロネーズ第5番
4. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk380
5. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk55
6. ロベルト・シューマン:アラベスク
7. アレクサンドル・スクリャービン:12の練習曲作品8より第12番
8. ロベルト・シューマン:『子供の憧憬』よりトロイメライ
9. ヴラディミール・ホロヴィッツ:ビゼーの『カルメン』の主題による変奏曲

・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ

1-9. 1968年1月2-3日、1968年2月1日、ニューヨーク、カーネギーホールでのステレオライヴ録音。


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シノーポリ/影のない女

 シノーポリによる『影のない女』全曲録音。リヒャルト・シュトラウスの楽劇録音の第三弾。廉価版の再発が一回あったきり、廃盤が続いているのではないか。 シノーポリは、大学では、心理学と脳外科を学んだということで、ロマン派楽劇では最も心理学らしく見えるR.シュトラウスの楽劇は、レコード会社としても広告が打ちやすく、取り上げやすかったのかもしれない。不妊、夫婦愛など、先に大流行した『ばらの騎士』とは違った、... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/2020110121325764c.jpg" target="_blank"></a></div><br/><br/> シノーポリによる『影のない女』全曲録音。リヒャルト・シュトラウスの楽劇録音の第三弾。廉価版の再発が一回あったきり、廃盤が続いているのではないか。<br/> シノーポリは、大学では、心理学と脳外科を学んだということで、ロマン派楽劇では最も心理学らしく見えるR.シュトラウスの楽劇は、レコード会社としても広告が打ちやすく、取り上げやすかったのかもしれない。不妊、夫婦愛など、先に大流行した『ばらの騎士』とは違った、もう少し年を重ね生活に入り込んだ男女の物語を、心理学的に手術するとなると、濃厚というか重厚というか、どうしようもない不可逆な不幸を露骨に見せるようなものになりそうだが、シノーポリの音楽裁きはさっぱりとしたもの。明晰を志したと評判のベームよりも透明度が高いのではないか。<br/>

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ホロヴィッツ/スカルラッティソナタ集

 ホロヴィッツによるスカルラッティのアルバム。隠遁中セッション録音群の中の一枚。 ホロヴィッツは、録音の仕事を始めた時から、スカルラッティを取り上げており、入れ替わりもなくはなかった氏のレパートリーの中でも最後まで重きをなした作曲家であった。録音は巨匠の愛奏曲として、今日まで出た演奏会の実況録音も合わせると大変な数に上るが、このアルバムは普段取り上げない楽曲で構成されており、Kk466とKk481以外は、す... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20201025165216bfd.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> ホロヴィッツによるスカルラッティのアルバム。隠遁中セッション録音群の中の一枚。<br/> ホロヴィッツは、録音の仕事を始めた時から、スカルラッティを取り上げており、入れ替わりもなくはなかった氏のレパートリーの中でも最後まで重きをなした作曲家であった。録音は巨匠の愛奏曲として、今日まで出た演奏会の実況録音も合わせると大変な数に上るが、このアルバムは普段取り上げない楽曲で構成されており、Kk466とKk481以外は、すべて唯一の録音である。<br/><br/> 再発を繰り返しているアルバムだが、それぞれ微妙に中身が異なる(ソニークラシカルから出るホロヴィッツの再発アルバムはほとんど)。例えば<a href="https://astrotarot.netamzn.to/34rNd1J" target="_blank" title="2020年に発売のもの">2020年に発売のもの</a>は、初出盤にいくつかの楽曲が加えられた仕様となっている。以下の曲目等は、オリジナル・ジャケット・コレクションに含まれる初出アルバムの姿に倣った。<br/><br/><a href="https://astrotarot.netmora.jp/package/43000087/G010001812079L/" target="_blank" title="mora商品詳細">mora商品詳細</a><br/><br/><br/>1. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk33<br/>2. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk54<br/>3. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk525<br/>4. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk466<br/>5. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk146<br/>6. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk96<br/>7. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk162<br/>8. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk474<br/>9. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk198<br/>10. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk491<br/>11. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk481<br/>12. ドメニコ・スカルラッティ:ソナタKk391<br/><br/>・ピアノ:ヴラディミール・ホロヴィッツ<br/><br/>1-2. 1964年5月1日-18日、1964年9月24-28日、ニューヨーク、30番通りコロンビアスタジオでのセッションステレオ録音。<br/>3. 1964年4月23日、ニューヨーク、30番通りコロンビアスタジオでのセッションステレオ録音。<br/>4-11. 1964年5月1日-18日、1964年9月24-28日、ニューヨーク、30番通りコロンビアスタジオでのセッションステレオ録音。<br/>12. 1964年4月23日、ニューヨーク、30番通りコロンビアスタジオでのセッションステレオ録音。<br/><br/><strong><span style="font-size:large;">ホロヴィッツのスカルラッティの美質</span></strong><br/><br/> ホロヴィッツのスカルラッティは、硬質なタッチから繰り出される歯切れの良い打鍵と、時折顔を出すロマンティックな詩情が魅力。「ホロヴィッツの超絶技巧や色の濃いロマンティックな作法は向かないが、スカルラッティは別」という人もおり、巨匠の愛奏曲と言うこともあって、ホロヴィッツのレパートリーの中では特別な地位を確立している。<br/><br/> 一般的なホロヴィッツの愛好家は、超絶的ロマン派の濃厚な悲劇からホロヴィッツに入って行き、演奏会の実況録音を耳にしながら、その愛着の程度を増していくわけだが、スカルラッティのソナタは、演奏会の冒頭に配されている事が多く、このアルバムを見るにつけ、何となく前座集のような感を抱かないわけではないと思う。優れた芸術には違いないが、比べるとどこか控え目で、食い足りない。というのも、普段ホロヴィッツがショパンやリスト、ラフマニノフの楽曲を取り上げる時とは、作法が目に見えて違うからで、この点から一行目の「スカルラッティは別」と言う見解が生まれるのである。<br/><br/><strong><span style="font-size:large;">ホロヴィッツ様式のバロック音楽</span></strong><br/><br/> ホロヴィッツのスカルラッティは、バッハと同世代の作曲家なので、ロマン派音楽成立よりも前の様式でもって接しなければならないという、当時からの慣習を遵守して音楽は作られているように思う(この手の配慮みたいなことは、バックハウス、ケンプ、ギーゼキングやカサドシュなどにもみられる)。スカルラッティが生きた17世紀に、鉄骨の入った巨大なグランドピアノは存在しなかった。当時の鍵盤楽器では、音を持続させる機能は乏しく、豊かな音を共振させる機能もなかったのである。ホロヴィッツにしてみれば「硬質なタッチから繰り出される歯切れの良い打鍵」は、美質である一方で、自己流の様式であり、演奏上の形式的な成立要件だったように思われる。<br/><br/> とはいえ、そもそも、現代ピアノで演奏しているわけなので、戦前においてもチェンバロでバロック期の音楽を取り上げていたランドフスカなどの演奏家が、どのような目でホロヴィッツの演奏を眺めていたかは定かではない。より古式の特徴を取り入れたグールドのバッハ演奏にしてもそうだが、実態は古楽器とグランドピアノの折衷で、再現派からすれば、グランドピアノのペダルを踏みまくり、凄まじいテンポルバートをバロック期音楽に導入した凡百の演奏家と大きな違いはなかったのではないかと思われる。凡百の演奏家の退屈な音楽とホロヴィッツらを分け隔てるのは、演奏自体の絶対的な質の差というほかないのだろう。<br/><br/> スカルラッティのソナタの大群を指して、しばしば「まるで、ピアノのために書かれたかのような」と評される。これには、前提としてピアノによるスカルラッティの名演の存在が必要だが、その筆頭にホロヴィッツのアルバムが含まれるに違いない。<div style="text-align: right;">★★★★★</div>
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ギレリス/コンプリートRCA & コロンビア・アルバム・コレクション

 エミール・ギレリスが、RCA、コロンビアレーベルに残した録音の全集セット。すべてステレオ録音。2020年10月15日現在、販売はmoraの非ハイレゾデータのみ。 ギレリスの録音全集は、ほかにもDGや露メロディアも企画している。DGは、ベートーヴェンやブラームスを中心に据えたドイツものの録音が大半を占める。メロディアは、ほぼすべてがロシア国内での演奏会の実況録音。RCAやコロンビアは、すべてセッションで製作されているが... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20201015222018c1d.jpg" target="_blank"></a></div><br/><br/> エミール・ギレリスが、RCA、コロンビアレーベルに残した録音の全集セット。すべてステレオ録音。2020年10月15日現在、販売はmoraの非ハイレゾデータのみ。<br/><br/> ギレリスの録音全集は、ほかにも<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1009.html" target="_blank" title="DG">DG</a>や<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1085.html" target="_blank" title="露メロディア">露メロディア</a>も企画している。DGは、ベートーヴェンやブラームスを中心に据えたドイツものの録音が大半を占める。メロディアは、ほぼすべてがロシア国内での演奏会の実況録音。RCAやコロンビアは、すべてセッションで製作されているが、DGとは違い、まとまった録音の企画というよりも、訪米記念盤やソビエト連邦芸術家第一号としての名刺代わりと言った印象を受けるアルバムがそろっている。アメリカのファン向けの広告にはきっと鋼鉄のソ連式ピアニストみたいな事が書かれていただろうから、その期待を裏切らないような楽曲が選ばれたのだろう。チャイコフスキーやブラームスの協奏曲、リストのソナタなど、鋼鉄のタッチが存分に威力をふるう大柄な楽曲や厳しい音楽が並んでいるが、多彩なラインナップの割に遊びが少ない。小品は、ギレリスが有名にしたジロティによるバッハの編曲物だけ。また、バッハの第五フランス組曲がこの中では清澄な存在として際立っている。<br/><br/> ギレリスの演奏会の模様は、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/3m1VOhR" target="_blank" title="DGからでたシアトル・リサイタル">DGからでたシアトル・リサイタル</a>がよかった。モノラルでの録音だが、一枚ものでベートーヴェンからドビュッシーまで揃っていて、いろいろ楽しめる。なお、シアトル・リサイタルはDG等全集には含まれていない。<br/><br/><br/>
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CD1 チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番
CD2 ブラームス: ピアノ協奏曲第2番
CD3 シューベルト: ピアノ・ソナタ第17番
CD4 リスト: ピアノ・ソナタ、シューベルト: ピアノ・ソナタ第14番
CD5 ショスタコーヴィチ: ピアノ・ソナタ第2番, バッハ: フランス組曲第5番
CD6 ショパン: ピアノ協奏曲第1番
CD7 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、バッハ=ジロティ:前奏曲ロ短調


1. ピョートル・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

・ピアノ:エミール・ギレリス

・シカゴ交響楽団

・指揮:フリッツ・ライナー

1. 1955年10月29日、シカゴ、オーケストラ・ホールでのセッションステレオ録音。

 




1. ヨハネス・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番

・ピアノ:エミール・ギレリス

・シカゴ交響楽団

・指揮:フリッツ・ライナー

1. 1958年2月8日、シカゴ、オーケストラ・ホールでのセッションステレオ録音。







1. フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ第17番D850

・ピアノ:エミール・ギレリス

1. 1960年1月16,20日、ニューヨーク、タウン・ホールでのセッションステレオ録音。

 








1. フランツ・リスト:ピアノ・ソナタS178
2. フランツ・シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番D784

・ピアノ:エミール・ギレリス

1. 1964年12月24日,1965年1月5日、ニューヨーク、タウン・ホールでのセッションステレオ録音。
2. 1964年12月22,23日,1965年1月5日、ニューヨーク、タウン・ホールでのセッションステレオ録音。







1. ドミトリー・ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番
2. ヨハン・セバスティアン・バッハ:フランス組曲第5番BWV816

・ピアノ:エミール・ギレリス

1. 1965年1月8日、ニューヨーク、カーネギーホールでのセッションステレオ録音。
2. 1960年2月25日、ニューヨーク、カーネギーホールでのセッションステレオ録音。

 ショスタコーヴィチの録音を行った日には、当記事CD4の楽曲も収録している。ただし、前者の会場がカーネギーホールの一方で、後者はタウン・ホール。録音作業が一日かかる見込みにもかかわらず、どちらか一方の会場を午前中しか抑えることができず、やむなく移動した、というストーリーを想像してもみたが、単純な誤記かもしれない。

 



1. フレデリック・ショパン:ピアノ協奏曲第1番

・ピアノ:エミール・ギレリス

・フィラデルフィア管弦楽団

・指揮:ユージン・オーマンディー

1. 1964年12月31日、フィラデルフィア、タウン・ホールでのセッションステレオ録音。






1. ピョートル・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
2. ヨハン・セバスティアン・バッハ:(アレクサンドル・ジロティ編曲): 平均率クラヴィーア曲集第10番BWV855aより前奏曲(ロ短調)

・ピアノ:エミール・ギレリス

・ニューヨーク・フィルハーモニック

・指揮:ズービン・メータ

1,2. 1979年11月14日、ニューヨーク、リンカーンセンター、エイブリー・フィッシャーホールでのステレオライヴ録音。

ジロティによるバッハのロ短調前奏曲について

 知らないのは私だけかもしれないが、ジロティによるバッハのロ短調前奏曲というのは、どうも謎めいていて、そもそも楽譜が見つからなかった。IMSLPで空振りに終わること自体稀だが、アカデミアミュージックで検索してみても、それらしき楽譜は見つからなかった。動画投稿サイトではギレリスの演奏と相当程度類似した演奏があることから、流通しているのは間違いないのだが、どこで見落としたのやら。

 元曲は、バッハの作品の中でも一際著名な平均率クラヴィーア曲集第10番の前奏曲部分である。ジロティは、これの伴奏音階を切り取って、どこから持ってきたのかわからない旋律を乗せて一つの音楽としている。音は切り詰められており、余計な装飾を感じさせず、ギレリスの奥義を極めた演奏も手伝って緊迫した空間を作ることに成功しているため、あるカンタータと言われたら疑いもなく受け入れてしまうだろう。もともとこう言う曲なのではないかと思わせる力はあるが、原形をとどめていない。
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ティーレマン/ブルックナー:交響曲第8番

 ティーレマンによるブルックナーの第八交響曲は、シュターツカペレ・ドレスデン、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に続いて三団体目との録音となります。名古屋で聴きましたが、満を持した大曲というよりも、少なくとの十年越しの付き合いということになるのか、シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者公演の際の全身全霊と比べれば、落ち着いて取り組んでいる印象を受けました。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音の特... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200912122123ace.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> ティーレマンによるブルックナーの第八交響曲は、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/2D7U5qe" target="_blank" title="シュターツカペレ・ドレスデン">シュターツカペレ・ドレスデン</a>、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に続いて三団体目との録音となります。<a href="https://astrotarot.netblog.livedoor.jp/musikvereinarchiv/archives/56060465.html" target="_blank" title="名古屋で聴きました">名古屋で聴きました</a>が、満を持した大曲というよりも、少なくとの十年越しの付き合いということになるのか、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/2D7U5qe" target="_blank" title="シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者公演">シュターツカペレ・ドレスデン首席指揮者公演</a>の際の全身全霊と比べれば、落ち着いて取り組んでいる印象を受けました。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の音の特徴と相まって、最も色彩が明るく、明晰といえるのではないでしょうか。<br/><br/> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは、全集制作を予定しているとのことで、既に完成しているシュターツカペレ・ドレスデン都の映像版全集との比較も楽しいでしょう。中でも、<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1144.html" target="_blank" title="シノーポリ時代よりシュターツカペレ・ドレスデンにおける伝統の変更が行われた第三番は、他の版と比べは印象が大きく異なる新ノーヴァク版を採用">シノーポリ時代よりシュターツカペレ・ドレスデンにおける伝統の変更が行われた第三番は、他の版と比べは印象が大きく異なる新ノーヴァク版を採用</a>しており、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団全集ではおそらくハース版を採用するため、より注目すべきものとなるでしょう。<br/><br/><br/><br/>
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ティーレマン/ニュルンベルクのマイスタージンガー [2019年、ザルツブルク復活音楽祭]

 profilレーベルより、シュターツカペレ・ドレスデン録音シリーズの一環として、2019年ザルツブルク復活音楽祭で催された『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が登場です。ティーレマンの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』としては、ウィーン国立歌劇場との公演がソフト化されており、シェンクが舞台演出を行い、ティーレマンが振り、ウィーンが演奏するという、きわめて保守的な組み合わせが目を引きました。あれから18... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/202009121212517b6.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> profilレーベルより、シュターツカペレ・ドレスデン録音シリーズの一環として、2019年ザルツブルク復活音楽祭で催された『ニュルンベルクのマイスタージンガー』が登場です。ティーレマンの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』としては、ウィーン国立歌劇場との公演がソフト化されており、シェンクが舞台演出を行い、ティーレマンが振り、ウィーンが演奏するという、きわめて保守的な組み合わせが目を引きました。あれから18年がたちます。<br/> ザルツブルク復活音楽祭公演の目玉オペラは、毎年映像作品として世に出ていましたが、今年は音楽のみ。後で出てくるかもしれませんが、未来のことはわかりません。<br/><br/>

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・シュターツカペレ・ドレスデン

・指揮:クリスティアン・ティーレマン

・2019年春、ザルツブルク祝祭大劇場

「床にたたきつけられる小道具の音がよく響く」舞台録音の宿命

 マイクが舞台の雑音を拾って、ピークレベルが広がり、音楽の音量が相対的に小さくなる。これは再生する側(鑑賞者)は、出力音量をいじらない限り、とても小さい音で音楽を聴く羽目になることを意味する。この録音も多少その影響を被っているようだ。もともと大音量よりも、味わいを重視する方向の作品のため、影響は限定的だが、それでも少し気になった。

 舞台の雑音による音楽の毀損は、ティーレマンに限った話ではないが、ティーレマンの場合やたら多いように感じられ、ウィーン国立歌劇場での『トリスタンとイゾルデ』以来、実況録音と聞くたびにこの状態になっていないかどうか心配で、いらない緊張を強いられるわけである。そこのところ舞台監督は何とかならないのか。床にたたきつけられる小道具の音がよく響く、あの演出は必須なのかどうか、もう一度ご検討いただけませんか?
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Reviews: 4.6 - "1" by, に書かれています
購入後約一ヶ月ですが、雨を綺麗に掃いてくれ視界爽快です。耐久性は、これから見ていかなければいけません。
5 - "2" by, に書かれています
肌ざわりがよくてお気に入りただ、レースの色がもともと暗めのアイボリーのようなくすんだ色をしてるのでワンピースはいいのですが、ショーツだとレースの部分が汚れてるように感じてしまってまだ一度もはいてませんサイズちょうどよくて気に入ったので、色違いで他のもいくつか買う予定です
5 - "3" by, に書かれています
何とも安っぽい…スポーツウェアの様にペラペラのツルツルこれは期待はずれ
1 - "4" by, に書かれています
とても可愛かったです。ただ色が写真で見るより暗い赤で残念でした。なので星マイナス1です。
4 - "5" by, に書かれています
ブルーグリーンの色が商品写真の色味と少し異なりましたが、他は写真通りでした。普段Lサイズ着用で、念のためLLサイズにしてみましたが、よく伸びるのでLサイズでも良かったかなと思います。深ばきで下腹部まですっぽり包み込まれるし、ガーゼのような素材で冬でも暖かいです。2週間洗濯機で普通に洗っても、ほつれ等ありません。年始時期だったためか、おまけも入っていて嬉しかったです。
5 - "6" by, に書かれています
どんな華奢な人用??と思うぐらい小さすぎて返品しました。
1 - "7" by, に書かれています
しっかりした造りと壊れない安心感があります。胸と肩の空いたドレスやワンピースを着るのに、ピッタリです。ちょうど良い長さで、価格の安さも嬉しい^ ^
5 - "8" by, に書かれています
顔が隠せるので助かります。これなら化粧無しでも大丈夫そう。夏だからゆったり被りたいし蒸れない薄い素材はうれしい。満足してます。柔らかくてたためるのも○。
5 - "9" by, に書かれています
大柄の鶴がとにかく可愛いくてお気に入りです?サラサラ軽いのにあたたかくて秋口にぴったり。買って良かったです!
4 - "10" by, に書かれています
商品の説明通りの効果が発揮されていて、さすが売り上げ上位の商品だと思いました。気に入ったので追加で2枚買う予定です。私は離れ乳が悩みだったのですが、これを付けたら、ブラが胸を寄せてくれて、谷間もできました。日中もこのブラのおかげ(?)か離れ乳は改善したと思います。劇的ではないですが。ちなみに私は普段E70のブラをつけていて、M~Lサイズのものを購入しましたがサイズは良かったです。
5 - "11" by, に書かれています
このシリーズの七分丈を持っているので春や秋のために長袖を購入しました。時間がかかるのはわかっていたので、まだ春は先なんですが早めに購入しました。やはり着心地も好きなのでお気に入りです。
5 - "12" by, に書かれています
シームレスで着心地最高ですね~響かないし、締め付け感も全くありません!ありがとうございます!因みにlogoめちゃくちゃ可愛い!!!!!!
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キリル・ペトレンコ&ベルリン・フィル:コラボレーションのスタート

 キリルン・ペトレンコの音源ボックスセットが、ベルリン・フィル・レコーディングスから発売されます。本邦の音楽ファンにとって、初めてペトレンコに触れる機会といえば、バイロイト音楽祭の『ニーベルングの指環』の深夜生放送だったという敷居の高さで、続くベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者就任という報道に接して、ワグネリアンにとっては驚き、通ぶりを極めた音楽ファンの間では、知らないことが通のあかし... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200927171113ff6.jpg" target="_blank"></a></div><br/> キリルン・ペトレンコの音源ボックスセットが、ベルリン・フィル・レコーディングスから発売されます。本邦の音楽ファンにとって、初めてペトレンコに触れる機会といえば、バイロイト音楽祭の『ニーベルングの指環』の深夜生放送だったという敷居の高さで、続くベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者就任という報道に接して、ワグネリアンにとっては驚き、通ぶりを極めた音楽ファンの間では、知らないことが通のあかしと言わんばかりに「誰?」というものだったと思われます。<br/><br/> 徐々にベールははがされつつあり、音楽はスラブ圏の特徴を持ち、バッハやモーツァルトよりも、近現代物のオペラをこなす先進性が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の間では二重の意味で新鮮な才能と感じられたのではないでしょうか。<br/><br/> 例によって、データ販売が行われており、ブックレット付で約四割引きとなっております。モノが欲しい、箱でほしい、手で持ってみたいという需要もわかります。立派ですからね。<br/><br/><br/><br/>
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CDコアントローとグランマニエ オールドボトル
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ケンプ/ヴィルヘルム・ケンプ・エディション

 ヴィルヘルム・ケンプが、DGなどに残した録音を集めたボックスセット。全集と言い切れなかったのは、巨匠の仕事が広範囲にわたるためだろう。広島公演は含まれたが、50年代に作られたDECCAへの録音は含まれていないようだ。なお、DECCAへの録音は全二枚、二枚(「バッハ名演集」、「シューベルト:ピアノ・ソナタ集」)ともmoraで取り扱い中。 独墺係を得意とし、世評も高く、録音はそれに集中しており、バッハ、ヘンデル、モー... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200921163730358.jpg" target="_blank"></a></div><br/><br/> ヴィルヘルム・ケンプが、DGなどに残した録音を集めたボックスセット。全集と言い切れなかったのは、巨匠の仕事が広範囲にわたるためだろう。広島公演は含まれたが、<a href="https://astrotarot.netclick.linksynergy.com/deeplink?id=Ahv2ESFAe9I&amp;mid=2880&amp;murl=https%3A%2F%2Fwww.hmv.co.jp%2Fnews%2Farticle%2F1003070001%2F" target="_blank" title="50年代に作られたDECCAへの録音">50年代に作られたDECCAへの録音</a>は含まれていないようだ。なお、DECCAへの録音は全二枚、二枚(<a href="https://astrotarot.netmora.jp/package/43000006/00028948340484/" target="_blank" title="「バッハ名演集」">「バッハ名演集」</a>、<a href="https://astrotarot.netmora.jp/package/43000006/00028948340491/" target="_blank" title="「シューベルト:ピアノ・ソナタ集」">「シューベルト:ピアノ・ソナタ集」</a>)ともmoraで取り扱い中。<br/><br/> 独墺係を得意とし、世評も高く、録音はそれに集中しており、バッハ、ヘンデル、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームスなど。特にベートーヴェンは、ピアノ・ソナタ、協奏曲、ヴァオリン・ソナタ、トリオ、チェロ・ソナタなどだいたい揃う。2020年のベートーヴェン・イヤーを、後期ロマン派の香りを残す往年の渋い作法で偲んでみるのもいいかもしれない。なお、ピアノ・ソナタは、新旧二種揃い。<br/><br/>

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ソロ楽曲については、こちらで書いてます。
  • Date : 2020-09-21 (Mon)
  • Category : ケンプ
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クナッパーツブッシュ/ニュルンベルクのマイスタージンガー [1960年、バイロイト音楽祭]

 オルフェオ・バイロイト音楽祭シリーズより、1960年7月23日に、バイロイト音楽祭の一環として催された『ニュルンベルクのマイスタージンガー』公演の記録である。音質は、同時代の実況録音と同水準。加えて、当該レーベルのリマスターの傾向(分厚くやや高域より?)をもつ。 指揮を務めたクナッパーツブッシュの同曲の録音は、これを含めて4種類あるはずで、これは最後のもの。1. ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1951年)2... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200725171902b11.jpg" target="_blank"></a></div><br/> オルフェオ・バイロイト音楽祭シリーズより、1960年7月23日に、バイロイト音楽祭の一環として催された『ニュルンベルクのマイスタージンガー』公演の記録である。音質は、同時代の実況録音と同水準。加えて、当該レーベルのリマスターの傾向(分厚くやや高域より?)をもつ。<br/><br/> 指揮を務めたクナッパーツブッシュの同曲の録音は、これを含めて4種類あるはずで、これは最後のもの。<br/><br/>1. ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1951年)<br/>2. バイロイト祝祭管弦楽団(1952年)<br/>3. バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1955年)<br/>4. バイロイト祝祭管弦楽団(1960年)<br/><br/> なお、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのものは、巨匠唯一のワーグナー楽劇全曲セッション録音である。<br/><br/><br/>
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・ハンス・ザックス: ヨーゼフ・グラインドル
・ファイト・ポーグナー:テオ・アダム
・クンツ・フォーゲルザンク:
・コンラート・ナハティガル:エグモント・コッホ
・ジクストゥス・ベックメッサー:カール・シュミット=ヴァルター
・フリッツ・コートナー:ルートヴィッヒ・ウェーバー
・バルタザール・ツォルン:ハインツ・ギュンター・ツィマーマン
・ウルリヒ・アイスリンガー:
・アウグスティン・モーザー:
・ヘルマン・オルテル:
・ハンス・シュヴァルツ:
・ハンス・フォルツ:
・ヴァルター・フォン・シュトルツィング:ヴォルフガング・ヴィントガッセン
・ダーヴィッド:ゲルハルト・ストールツ
・エーヴァ:エリザベート・グリュンマー
・マグダレーネ:

・バイロイト祝祭合唱団

・合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ

・バイロイト祝祭管弦楽団

・指揮:ハンス・クナッパーツブッシュ

・1960年7月23日、バイロイト祝祭歌劇場でのモノラルライヴ録音。

クナのこぶしと優しさと

 振り返るのも面倒なくらいに、クナッパーツブッシュとテンポの遅さはひとくくりにして記憶されている。遅いのはいつも通りのことで、悠然と言うべきか、実は時の方が止まっているのか、低速に関する非日常的体験を知りたければ、クナッパーツブッシュを当たるべきだ。「前奏曲」がねっとり開始されるのは事前の想像通り、第二幕の末尾乱闘がゆったりした様に彼らしさを見るも、有名な「徒弟の踊り」にいたっては、演者全員が乗り切れずに指揮者の拍を待っている瞬間すらある。ドイツ印象派であるとともに、バイロイトの伝統の継承者とされるこの人物の音楽がそれであるなら、遅ければ何でもいいということになるのだが、それだけではないのである。

 ブラームスの第四交響曲を聴いた時にも感じたことを毎回書くが、クナッパーツブッシュは、部分によって扱いに極端な差が出る傾向にあり、気がある部分とそうでない部分で分けているのではないかと思われるほどである。上で挙げた部分は、魅力的ではないとは言えないが、音の波は寸分狂いなく感情の波と言っていいほどのものがあるわけで、こういう登場人物の気持ちに寄り添うところに私などは指揮者の優しさを見てしまう。ポーグナーの演説につける伴奏の心憎いばかりの表情、芸術の賛美と、愛娘を送り出す父親の何とも言えない優しさを、言葉では表すことが出来ない感情を補って余りあるし、第二幕のザックスによる「にわとこのモノローグ」で吐露される諦念の思い、感情が高ぶるのに応じて、新たな生活を始めようとする企てがあまりに非現実的であるという事実が胸に刺さる、その音楽、引き込まれるというほかないし、これら格別の時間には、舞台を想起させる力がある。

 また、こういうところから、クナッパーツブッシュにとって『ニュルンベルクのマイスタージンガー』は、中世ニュルンベルク市民生活の中でも感情方面に焦点を当てた作品という見方が帰納される。他の指揮にくらべると遅めと感じる第二幕の駆け落ち未遂の場面も、この見方から見れば、感情のほとばしりではなく、歌試験などすっぽかしていっそ逃げ出したい、でも二人自身の心がそれを許さない、その葛藤を執拗な強弱の繰り返しで描くという、他では見られない劇になる。

 第三幕はほぼ全域が優れていると言っていいうえ、個々の歌手の熱演がひかる。ヴィントガッセンが演じるヴァルターがザックスに現れる時の、すがすがしい雰囲気など実によく描かれている。昨晩とは別人のようである。第4場の記憶は、ほぼ婚前のエーファの不安を演じるグリュンマーの熱演で占められている。この熱演で、何となく『細雪』の最後の場面を思い出した。もっとも、『細雪』では、当人は寡黙で不安が出るのは体調の方だが。

けふもまた衣えらびに日は暮れぬ嫁ぎゆく身のそゞろ悲しき
谷崎潤一郎『細雪』より



 さて、ザックスが「ニュルンベルクの迷い」に言及するこの作品最大の政治的場面を捌くクナッパーツブッシュの指揮棒は実にあっさりとしたものだ。それに比べて、徒弟の踊りの後にくる全員での「目覚めよ朝が近づいている」の力強さは格別である。「迷い」など、そもそもなかった。
★★★★★
1254

C.クライバー/トリスタンとイゾルデ[1973年,シュトゥットガルト国立歌劇場]

 1973年4月22日に催された、シュトゥットガルト国立歌劇場『トリスタンとイゾルデ』公演の記録。モノラル録音で、音質が良くないと古く聞こえるものだが、これは戦前のよう。 1973年にはウィーン国立歌劇場での『トリスタンとイゾルデ』公演があり、ますます勢いに乗るカルロスの躍動感に富む音楽裁きが最大の見もの。たしかに、ライブ、リゲンツァときて、大きな傷もない1976年のバイロイト公演がとどめを刺すのですが、トリス... <div style="text-align: center;"><a href="https://astrotarot.net/epitheton/assonance1233352.html" title="小型ダンボール箱 B6 定形外規格内 ゆうパケット 50枚">小型ダンボール箱 B6 定形外規格内 ゆうパケット 50枚</a></div><br/> 1973年4月22日に催された、シュトゥットガルト国立歌劇場『トリスタンとイゾルデ』公演の記録。モノラル録音で、音質が良くないと古く聞こえるものだが、これは戦前のよう。<br/> 1973年にはウィーン国立歌劇場での『トリスタンとイゾルデ』公演があり、ますます勢いに乗るカルロスの躍動感に富む音楽裁きが最大の見もの。たしかに、ライブ、リゲンツァときて、大きな傷もない1976年のバイロイト公演がとどめを刺すのですが、トリスタンにヴィントガッセンを配した当該公演も、ファンにとっては外せないのではないでしょう。しかし、内容は、クライバーとしては精彩を欠く印象です。もともとファン向けの録音一つかと思いますが、後回しにした方がよいかもしれません。<br/><br/>
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353

フルトヴェングラー/ ベートーヴェン:交響曲第1番&第3番「英雄」

 EMIによる、リマスター事業の中の一枚。当初はベートーヴェン交響曲全集及びその他というラインナップだったが、結局EMI保有の音源がすべてリマスターされるに及んだ。当時の広告は、フルトヴェングラーの現代への影響を謳って新規層を狙う一方で、ジャケットは簡素を極めるなど、ちぐはぐな投資から、このレコード会社の末期を予感させるものがあったが(企画は国内盤のみで、イギリスの本体とは別の会社だろうが)、絶対に売れ... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200531115208b53.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> EMIによる、リマスター事業の中の一枚。当初はベートーヴェン交響曲全集及びその他というラインナップだったが、結局EMI保有の音源がすべてリマスターされるに及んだ。当時の広告は、フルトヴェングラーの現代への影響を謳って新規層を狙う一方で、ジャケットは簡素を極めるなど、ちぐはぐな投資から、このレコード会社の末期を予感させるものがあったが(企画は国内盤のみで、イギリスの本体とは別の会社だろうが)、絶対に売れるという確信をもってこの報に接したものだった。フルトヴェングラーの音源は、引いては<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-141.html" target="_blank" title="「バイロイトの第九」">「バイロイトの第九」</a>は、リマスター界の趨勢を担う存在なのである。<br/><br/> 前回のCD化は評判がよくなかったらしいが、今回は隙がなかった。録音時に使用したテープをもとに、巨大資本を背景にした評判の新技術の採用(DSDリマスター)、ハイレゾ仕様の媒体(SACDハイブリッド)でのリリースである。後に隆盛を極めるリマスター事業の一つの基準となり現在に至る。<br/><br/> 二種類あるSACDは、シングルレイヤーよりもハイブリッドの方が好まれ、この傾向を汲んだ採用と思われる。ハイブリッド盤は、CDプレイヤーで再生でき、根拠はともかくとして通常CDよりも高音質が約束されているように感じるのだ。<br/><br/> <a href="https://astrotarot.netamzn.to/3etFrXk" target="_blank" title="リマスター音源を採用した通常CD盤のベートーヴェン交響曲全集セットが、EMIを継承したワーナーから発売">リマスター音源を採用した通常CD盤のベートーヴェン交響曲全集セットが、EMIを継承したワーナーから発売</a>されている。<br/>

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1. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第1番
2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」

・ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

・指揮:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

1. 1952年11月24日,27-28日、ウィーン、楽友協会大ホールでのセッションモノラル録音。
2. 1952年11月26-27日、ウィーン、楽友協会大ホールでのセッションモノラル録音。

 フルトヴェングラーの英雄交響曲の録音は、楽曲に人気があることもあって数多く残っている。見解として、フルトヴェングラーといえばライブ録音で、やはり手兵のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのものが、状況としては最高峰というものがあり、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団であっても、(きわめて華麗な)傍流という言い方をする人もいる。「最高峰」の組み合わせは複数あり、加えて、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との実況録音も残っているうえ、「ウラニアのエロイカ」と呼ばれる著名な放送用音源がある中で、EMI制作の当該録音の立場は悪くなるばかりである。全集版エロイカ交響曲は、マイクと記録、その向こうにある永遠性を前にした巨匠の萎縮を記録するにとどまるのか。
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チェリビダッケ/ベルリオーズ:幻想交響曲

 チェリビダッケの幻想交響曲。同曲の録音は出ていたはずですが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との録音は、正規版初登場ではないでしょうか。例によって、楽団の自主レーベルからの登場します。2020年2月現在、配信サイトに掲載されておりませんが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団自主制作レーベルから出た録音は、ボックスセットの音源も含め、見たところほとんどがデータ販売も行われており、この音源も同様の... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200529173411eac.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> チェリビダッケの幻想交響曲。同曲の録音は出ていたはずですが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との録音は、正規版初登場ではないでしょうか。例によって、楽団の自主レーベルからの登場します。2020年2月現在、配信サイトに掲載されておりませんが、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団自主制作レーベルから出た録音は、ボックスセットの音源も含め、見たところほとんどがデータ販売も行われており、この音源も同様の扱いとなるでしょう。<br/><br/>
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1253

ソコロフ/2019年演奏旅行(ベートーヴェン、ブラームスなど)

 DGのソコロフ・シリーズの第4弾は、欧州リサイタル実況録音集。ベートーヴェンのソナタよりも、ブラームスの後期小品集やベートーヴェンのバガテルの方に目が行ってしまいます。特にベートーヴェンの作品119は、同作品126よりも取り上げられる回数の少ない作品集であります。いったいどんな幻想を見せてくれるのでしょうか?仕様ページリンク CDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳細ページデータ販売e-onkyo...  DGのソコロフ・シリーズの第4弾は、欧州リサイタル実況録音集。ベートーヴェンのソナタよりも、ブラームスの後期小品集やベートーヴェンのバガテルの方に目が行ってしまいます。特にベートーヴェンの作品119は、同作品126よりも取り上げられる回数の少ない作品集であります。いったいどんな幻想を見せてくれるのでしょうか?<br/><br/>

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1252

セル/ワーナー録音集[1934年から1970年まで]

 ソニー・クラシカルに続き、旧EMIに残したジョージセル・の録音の全集。最新のリマスター音源を使用とのこと。リマスター音源を大容量媒体で売るのが大流行りのため、一つの演奏でも音源が何種類か存在することとなり、いつリマスターした音源なのかがわかりづらい(フルトヴェングラーほどではないが)。問い合わせが多いのか、販売サイトでも確認できるようになった。仕様ページリンク CDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTO...  <a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1180.html" target="_blank" title="ソニー・クラシカル">ソニー・クラシカル</a>に続き、旧EMIに残したジョージセル・の録音の全集。最新のリマスター音源を使用とのこと。リマスター音源を大容量媒体で売るのが大流行りのため、一つの演奏でも音源が何種類か存在することとなり、いつリマスターした音源なのかがわかりづらい(フルトヴェングラーほどではないが)。問い合わせが多いのか、販売サイトでも確認できるようになった。<br/><br/>

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  • Date : 2020-04-18 (Sat)
  • Category : セル
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ラトル/ラインの黄金

 2020年現在、状況が不ぞろいのラトルの『ニーベルングの指環』の記録の一角をなすのが、この『ラインの黄金』である。すでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との記録が複数あった『ワルキューレ』で、同楽団との録音が実施された。これを、楽団を統一しての『ニーベルングの指環』の完成を目指すという意思とみても不自然ではないだろう。楽しみです。仕様ページリンクCDAmazon商品詳細HMV商品詳細ページTOWER RECORDS商品詳... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/20200419104055dce.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> 2020年現在、状況が不ぞろいのラトルの『ニーベルングの指環』の記録の一角をなすのが、この『ラインの黄金』である。すでにベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との記録が複数あった<a href="https://astrotarot.net/blog-entry-1251.html" target="_blank" title="『ワルキューレ』">『ワルキューレ』</a>で、同楽団との録音が実施された。これを、楽団を統一しての『ニーベルングの指環』の完成を目指すという意思とみても不自然ではないだろう。楽しみです。<br/>
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  • Date : 2020-04-04 (Sat)
  • Category : ラトル
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ラトル/ワルキューレ [2019年、BRSO]

 ラトルの『ワルキューレ』は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者時代をやっていた時に、二回収録している。一つは、舞台上演で、もう一つは、演奏会形式だった。第一幕のみの演奏会形式公演も行っているところ、ラトルも立派なワグネリアンである。バイエルン放送交響楽団とは、すでに『ラインの黄金』の録音を製作している。録音愛好家から見れば、これをもって、「ラトルの指環」シリーズは、ベルリン・フィルハ... <a href="https://astrotarot.netblog-imgs-137.fc2.com/m/u/s/musikvereinarchiv/202004041104128c9.jpg" target="_blank"></a><br/><br/> ラトルの『ワルキューレ』は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者時代をやっていた時に、二回収録している。一つは、<a href="https://astrotarot.netamzn.to/3bNGDDG" target="_blank" title="舞台上演">舞台上演</a>で、もう一つは、<a href="https://astrotarot.netwww.digitalconcerthall.com/ja/concert/2580" target="_blank" title="演奏会形式">演奏会形式</a>だった。<a href="https://astrotarot.netwww.digitalconcerthall.com/ja/concert/23468" target="_blank" title="第一幕のみの演奏会形式公演">第一幕のみの演奏会形式公演</a>も行っているところ、ラトルも立派なワグネリアンである。バイエルン放送交響楽団とは、すでに<a href="https://astrotarot.netamzn.to/2UFvfUv" target="_blank" title="『ラインの黄金』の録音を製作">『ラインの黄金』の録音を製作</a>している。録音愛好家から見れば、これをもって、「ラトルの指環」シリーズは、<a href="https://astrotarot.netwww.digitalconcerthall.com/ja/concert/103" target="_blank" title="ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との『神々の黄昏』">ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との『神々の黄昏』</a>とウィーン国立歌劇場での『ジークフリード』を合わせれば完成したわけだが、ゆくゆくは、同じオーケストラで統一した一連の『ニーベルングの指環』の完成を目指すのでしょう。<br/><br/>
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ミヒャエル・ヴォッレ, クリスティアン・ファン・ホーン, ベンジャミン・ブルンス, ブルクハルト・ウルリッヒ, エリザベート・クルマン, バイエルン放送交響楽団, サイモン・ラトル, リヒャルト・ワーグナー
BR KLASSIK (2015-10-28)
  • Date : 2020-04-04 (Sat)
  • Category : ラトル
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